家づくりコラム
はじめての家づくり
2023年02月20日
二世帯住宅を建てる前に知っておきたい事
CONTENTS
1.
はじめに
二世帯住宅は大きく分けて3つのタイプがあります。
「完全同居型」
「部分共有型」
「完全分離型」
違いを知った上で自分が理想とする二世帯住宅のイメージを考えておくと、家づくりをしていくうえで便利です。
では、それぞれの違いについての特徴を見てみましょう。
2.
「完全同居型居型」の特徴
昔からある、通常の一戸建て住宅内に、二世帯が同居するタイプで、個室を除いてお風呂やキッチンまで共同で使う昔ながらの同居タイプです。
メリット
土地代、住宅建築費用が抑えられます。
大家族としてみんなで助け合い家族の絆も深まります。
子どもがいる子世帯の場合は、親世帯が子どもの世話をサポート出来、親世帯が高齢で介護が必要となってきたときは、子世帯がサポートすることも可能です。
また、将来的に一世帯で暮らすことになった際にも、間取り変更などの対応のしやすさも挙げられます。
デメリット
家族で生活スペースの大半を共有しているため、プライバシーの確保が難しいということが上げられます。
生活に必要な設備を共有していると世帯別の光熱費を把握しにくく、負担割合などで揉める可能性もあるのであらかじめ話し合いをしておくと良さそうです。
3.
「部分共有型」の特徴
玄関は一緒ですが1階は親世帯、2階は子ども世帯というように居住スペースを分けて生活するタイプです。
1階・2階それぞれにバスやトイレ、キッチンを設置するケースが多いです。
メリット
共有する範囲が多くなるにつれて、建築費を抑えられます。
一つの空間にまとめることで、扉や窓の数を減らせ、水回り共有にするほど費用が抑えられ、親世帯と子世帯のLDKを別々にし、玄関やお風呂のみを共有した場合、食事をしたりくつろいだりする場所はそれぞれ違いキッチンも2家族が別々で使う事が出来、それぞれが好みの食事を作るというのはストレスなく長く住み続けるうえで大事なポイントとなり、完全分離型・完全同居型の良いとこ取りです。
デメリット
ストレスなく長く住み続けるうえで大事なポイントとなるのは、世帯ごとの生活音を防ぐためにも、遮音・吸音などの工夫、間取りや導線の工夫は必要となるでしょう。完全同居型と同じく、生活に必要な設備を共有していると世帯別の光熱費を把握しにくく、負担割合などで揉める可能性もあるのであらかじめ話し合いをしておくと良さそうです。
4.
「完全分離型」の特徴
近年人気のタイプで、親世帯と子世帯の生活空間を完全に分け、別世帯として暮らせるようにした間取りです。玄関、リビング、キッチン、浴室はいずれも別で世帯ごとにそれぞれ設けられています。同じマンションの隣や上下の部屋で生活するイメージです。
メリット
別々で暮らしながらも、必要が有ればすぐにコミュニケーションを取って協力し合えます。完全に生活空間を分けるため、プライバシーをきちんと確保出来ます。必要な時にすぐ顔を合わせられる安心感が有り、生活に必要な設備もそれぞれある為光熱費も世帯でそれぞれ把握できます。また、将来的に一世帯になった時は賃貸として貸し出す事も一つの方法です。
デメリット
住居を分けて生活に必要な設備を2つ必ず設置するので、建築にかかる費用も高めになります。
他の二世帯に比べ、住宅の為に確保しなくてはならないスペースも広めです。また、完全分離型二世帯住宅では生活空間を完全に分けているため、意識的にコミュニケーションを取るようにしなければ交流する機会がほとんどなくなってしまいます。
5.
まとめ
あなたは、3つのうちのどのタイプに当てはまりましたか?
「完全同居型」「部分共有型」「完全分離型」と費用は上がってきます。
2世帯住宅を建てたいと考えている方は、親世帯、子世帯の充分な話し合いが必要と言えるでしょう。
受けられる控除なども変わってくる場合が有るので、
単純に建築費用のみで考えて妥協してしまうのではなく、経験豊富な工務店さんに、お互いの要望を整理しながら相談することでまた新たな提案をうけることができるかもしれませんね。
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