家づくりコラム
はじめての家づくり
2023年02月20日
分かりやすいようで、本当は分かりにくい坪単価の話
CONTENTS
1.
はじめに
あなたは家を建てようと考えた時に、どのような事を視野に入れて検討しますか?
一見分かりやすい表記に見えて、実は勘違いが起こりやすいという、住宅の坪単価について今日は少し触れていきたいと思います。
2.
1坪とはどのくらいの広さなの?坪単価とは?
1坪とは約3.3㎡です。
坪単価とは、価格を広さ(坪数、1坪約3.3㎡)で割ったもののことを言います。
土地の場合は坪単価を確認すればおおよその価格を知ることができ、比較もしやすいです。
※ただし、日当たりや周辺環境などよって変わってくることも有ったり、諸費用などもかかります。
3.
建物の坪単価は注意が必要?
建物の場合の坪単価は少し気をつけなければなりません。
その理由は、全く同じ建物の価格の坪単価をあらわす際に、
「延床面積で割った坪単価」で計算する場合と、
「施行面積で割った坪単価」で計算する場合があるからです。
少しイメージがしづらいと思いますので、ざっくりとですが、
延床面積とは・・「吹き抜けやロフト、玄関ポーチなどを含まない各階の床面積を合計した面積」なのに対し、
施工面積とは・・「吹き抜けなど延床面積に含まない部分も含んだ実際に施工した面積」です。
つまり、施工面積の方が延床面積よりも大きな数字になるという事です。
こうなると、どちらの面積を基準しているかにより、坪単価も価格が違ってきてしまうという事になりますので注意が必要です。
4.
なぜ「坪単価」に含まれる価格にばらつきが有るの?
住宅を購入するうえで価格は重要な事ですよね・・
それなのに、何故価格表記にばらつきがあるのか。
それは
「坪単価という枠の中に含まなければいけない項目の基準自体が明確には決まっていない」から。
ということが理由です。
一口に坪単価と言っても、照明や、カーテンまで含み、すぐに住める状態までの金額をさす場合と、ご自身で別途費用をかけて実際に住める状態にするのでは、費用面で大きく違ってきます。
多くの方は予算をあらかじめ決めて住宅購入をする流れが多いかと思いますので注意したいところですね。
また「本体価格」とは別で別途工事費と諸費用なども発生します。
5.
まとめ
このような理由から「坪単価〇〇万円」という価格で判断して、
実際に住宅購入の話が進んで行き、後々金額の話になってから想定していた坪単価×面積で算出した金額と実際の金額が、大きく変わってきてしまう場合も有ります。
気になる工務店が有り、費用面での比較をしたい場合には、何をどこまで含んだ価格なのかを統一して、それぞれのお話を伺ったうえで坪単価を出していただくのが後悔の無い住宅購入になると言えるでしょう。
関連記事
-
はじめての家づくり
NEW!
どの建築会社に相談すべきか迷ったら… 理想の家を視覚的に整理ができる「スクラップブックづくり」がおすすめ
お家を建てる前に是非つくってほしい「スクラップブック」。自分の「好き」を集めたあなただけのノートが完成します。
-
はじめての家づくり
土地のこと
浜松で家を建てる時に知っておきたい基礎知識 。「建築面積」「延床面積」「敷地面積」を知ろう!
意外と知らない、土地の面積の表記。工務店と一緒に家づくりをする際に、必ず確認をしましょう。
-
はじめての家づくり
ハウスメーカーか工務店か、その違いを徹底解説
「ハウスメーカー」と「工務店」。ともに住宅建築会社ですが、実は似て非なるもの。あらためてそれぞれの特徴をみてみましょう。
-
はじめての家づくり
浜松で「平屋」を建てよう!知っておきたいポイントを紹介
近年人気の高まる平屋。「平屋を建てたい」とお考えの方に、知っておくべき5つのポイントをご紹介します。
-
はじめての家づくり
二世帯住宅を建てる前に知っておきたい事